寂しい歌詞集｜煌田三山

寂しい歌詞集
作詞　煌田三山

 

人は誰でも未熟では無いでしょうか。

 

完璧なのは、神だけ。

 

それが分かっていたとしても、自分を悔いたり、苦しんだりします。

 

「あの時に、もっとしてあげればよかった」
でも、その時はその時で、一生懸命だったんです。

 

人は、好きな人に対しても、十分なことがしてあげられないんです。
そこにも「寂しさ」があります。

 

「あの人を、私のせいで苦しませていまったんです。
人には笑えるのに、私の前では笑えない子にしてしまっていたんです。」

 

その人は言いました。
「トンボになって、あの夕焼けの寂しさを、全部背負いたいんです。
あの人より不幸になれば、いいんじゃないかと思うんです。」

 

でもね、それは違うんです。

 

あなたも幸せになってこそ、あの人も幸せになれるんです。

 

なぜかと言うと、お互いに「（私が）愛した人だから」なんです。

 

幸せを知らない「未熟だった私」のために書きました。
「自由に生きて」

 

「自由に生きて」

 

 

カラスが赤い服に着替え　夕日を背負う家路を急ぎます
トンボトンボ赤とんぼの命は　あの空で何時まで舞うのでしょう
わたしも風に浮かぶトンボ　もう人ではないみたい
上にも下にも届かない　苦しさで羽が重くなります

 

トンボになっても　わたしは愚かにも
やはり、恋を失い　自分を失い　気を失い
多くの道をさまようのでした
幸せを知らない　わたしは赤い泣き虫トンボ
苦しさで羽が動かなくなりました
それでも空にも海にも届かないんです

 

 

あなたよ　自由に生きてくださいと今は言えます

 

上にも下にも届かない苦しさの年月を経て
あなたの言葉がやっとわたしの心に届きました
「抱きしめ合うのが幸せなの。縛り付けるって、地面にも降りていけない苦しみなのですよ。」

 

あなたよ　自由に生きてくださいと今は言えます

 

昨日という一日がやっとよじれて海に消えました　赤い夕焼けの海でした
パチンとはじけて頬を打ちました　
花を飾る優しい君を抱きしめられなかった　泣いて待っててくれたのに

 

 

投げ銭ご寄付
投げ銭ご寄付ページ